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残像には「陽性残像」と「陰性残像」があります。光を見た後、その色と同じ色が残像として見える場合を、「陽性残像」と言います。カメラのフラッシュなど、強い光を見た後に起こりやすい現象です。私たちは普段、モノから反射した光の刺激を、目の奥の網膜にある細胞が感知し、その情報が脳に送られ「像」として処理されることで、モノを...
およそ500年前、ルネッサンス期の天才発明家レオナルド・ ダ・ ビンチは、球形のガラス容器の中に水を入れ、水面に顔をつけてどのような像が見えるかを実験しました。一説には、これがコンタクトレンズの原理を示す最初のものと言われています。その後、最初のコンタクトレンズを作製したのは、チューリッヒの眼科学・ 生理学の講師だったオーゲン・ フィックで、1888年に発表...
流行性角結膜炎、いわゆる「はやり目」は、アデノウイルスによる感染が原因です。片眼の充血と流涙、目やにが大量に出て発症し、数日後にはもう片眼にも症状がでます。かゆみはほとんどありませんが、ゴロゴロした強い異物感を生じます。耳の前や顎の下にあるリンパ節が腫れて、触れると痛みを感じることがあります。また、時に喉の痛みや発熱...
目の色とは、くわしくは目の中にある「虹彩」の色を指します。虹彩の色は、「茶か青の色を決定する染色体」と「緑か青の色を決定する染色体」の二つの遺伝子のバランスによって決まります。この虹彩の「茶」はメラニン色素のことで、肌の色と同じようにメラニン色素が多いと目の色は濃くなります。一般にメラニン色素が薄い目の人は、光を眩し...
手に利き手があるように、目にも「利き目」があります。私たちは目で感知した光の情報を脳で処理することでモノを見ていますが、両目をあけて見ていても脳には左右どちらかの目の情報を優位に認識するという特徴があります。これが利き目であり、専門的には「優位眼」と呼びます。利き目がどうやって決まるのかについては、まだわかっていません。...
目には、明るい場所でモノを見る働きと、暗い場所でモノを見る働きがあり、その切り替えに時間がかかるからです。目の奥にある網膜はたった0.1~0.4mmの薄い膜ですが、ここには光を感知する視細胞が1億個以上あります。この視細胞で光をとらえ、脳で像として処理することで、私たちはモノを見ていま...
充血とは、結膜(まぶたの裏や白目を覆う粘膜)の血管が広がった状態です。一般に、私たちは寝ている間に目を休息させていますが、寝不足で起きている時間が長くなると、目は休まらない上に目が乾きやすくなります。寝不足による充血は、血管を広げて目への血液量を増やすことで、目に必要な酸素を届け、疲労を回復させるための、身体の生理...
目を細めることで、「モノが認識できる範囲」が広がるからです。私たちは、モノから反射した光を目で感知することでモノを見ています。このとき目に入ってきた光が目の奥にある網膜上の一点にちょうど焦点を結べば、モノがハッキリと見えますが(図1)、網膜から焦点がずれると、モノはぼやけて見えます。たとえば近視は、眼球が長いなどの...
2週間交換タイプのコンタクトレンズは、パッケージを開封してから最長で14日間使用できるレンズのことをいいます。使用期間は、実際に装用した日数ではなく、装用しない日がある、あるいは、一度しか装用していない場合でも、開封後14日経てばレンズは捨てて新しいレンズに交換しなければなりません。使用期間を超えて装用できないのはもちろんですが、装用せずに...
カラーコンタクトレンズの着色部には、着色剤に酸化鉄や酸化チタンなどの金属が使用されていることが多く、これらの金属がMRI(磁気共鳴画像)検査時に発せられる磁気に反応して熱を帯び、目に影響を及ぼす可能性があるからです。またCT(コンピュータ断層撮影)検査の際も、撮影部位に目が含まれる場合はカラーコンタクトレンズをはずすよう指示を受け...
近視や遠視をコンタクトレンズで矯正している人が老眼になった場合、以下のような対策があります。1. 必要時に老眼鏡を装用する。手元を見るときだけ、これまでのコンタクトレンズの上に、手元用の老眼鏡を装用します。でも老眼鏡をかけたままでは遠くのモノをハッキリ見ることはできないため、見るモノの距離に応じて眼鏡をかけたり、はずしたりする必要があります。
それは間違いです。近視でも遠視でも、年齢を重ねると誰でも老眼になります。ただし、近視や遠視があるかどうかによって、老眼を自覚する程度や時期が異なることがあります。下図をご覧ください。老眼とは、加齢によって水晶体がかたくなることで、近くのモノを見るときに十分に厚くならず、光を屈折できないために、網膜の上にピントを合わせる...
黒目(角膜)は血管のない臓器で、その健康を保つためには酸素が不可欠です。角膜は、主に、涙に溶け込んだ大気中の酸素を取り込むため、コンタクトレンズを装用すると裸眼のときと比べて角膜に届く酸素の量は、少なからず低下します。そのため目の健康を保つには、よりたくさんの酸素がコンタクトレンズ素材を通ることが重要です。目に届く酸...
時間の経過とともに、コンタクトレンズでの見え方が悪くなる原因として、二つのことが考えられます。一つは、涙の状態です。涙は常に分泌され、レンズの表面に広がって、目やレンズを乾燥から守っています。このレンズの表面の涙が不安定になると、外から入る光の屈折が乱れて、クリアな視界が得られず、見え方の質が低下しま...
たとえ視標がハッキリと見えていなくても、基本的には、見えたまま直感で答えて問題ありません。通常、視力検査は、5メートル離れたところからランドルト環(アルファベットのCに似た形)や、ひらがな・ カタカナの文字視標が見えるかどうかで測定します。ランドルト環の場合は、環の切れ目(離れた2つの点)が認識できるかどうかを調べています。具体的には、同じ視力値の視標を過半数正解した場合に、その...
これは他覚的屈折検査といって、オートレフケラトメータという機械を使い、体に無害な赤外線の光を目に当て、光が目の中でどのように屈折して焦点を結んでいるか(目の屈折状態)を調べていま...
これは、「レッドグリーンテスト」や「赤緑テスト」「二色テスト」などと呼ばれる検査で、 コンタクトレンズやメガネの度数が適正かどうかを確認する検査です。光がコンタクトレンズなどのレンズを通ると、色の種類(光の波長)によって屈折の角度が異なるため、焦点を結ぶ位置がズレます。これを「色収差」と呼び、「レッドグリーンテスト」は、この光の特性を使った検査で...
一般的に目薬に含まれることの多い防腐剤は、コンタクトレンズの下に蓄積したり、レンズに吸着され、目や涙に影響を与えることがあるといわれています。また目薬の成分によっては、コンタクトレンズが変形する可能性も。目薬とコンタクトレンズには相性があり、さらに装用する人の涙の量や、目の健康状態などによっても状況が異なります。一概にその影響について断定できるもので...
角膜(黒目)は、人の体で痛みを感じる知覚神経が最も密度高く分布しているため、敏感な器官といわれています。でもソフトコンタクトレンズは、水分を含んだ非常にやわらかい素材でできていて、さらに涙になじみやすいよう親水性(水へのなじみの良さ)を高める工夫がされているため、目に装用したときに、痛みや違和感を感じにくいのです。またコンタクトレンズの厚みやエッジ部分のデザイン設計といったことも、装用感に影響して...