ヒトの目で見ることができる光を可視光線と呼びます。このなかでも波長が短いものを「ブルーライト」と呼んでいます。ブルーライトは日本眼科学会1)では380~495nmと定義されていますが、これ以外にも様々な定義があります。一般的に光には、波長が短いほどエネルギーが高いという性質があるため、ブルーライトは可視光線の中でも特に高いエネルギーを持っている光であるといえます。
一方で紫外線はブルーライトと呼ばれるものよりも短い波長の光であり、人の目では見ることができません。
紫外線は、UV-A、UV-B、UV-Cの3つに分けられます。このうち、太陽から地上に届くのはUV-AとUV-Bの2種類で、そのほとんどが角膜や結膜で吸収されます。水晶体よりも奥にある網膜まで届くのは、UV-Aのうち可視光線に近い波長の部分のみです。一方、可視光線は全て網膜まで到達します。