スマホ老眼とは、スマートフォンなどの画面を近距離で見続ける人に見られる症状で、スマートフォンから目を離して遠くを見つめると、すぐにピントが合わなくてぼやけて見えてしまう状態のことをいいます。ピント調節がうまくできないだけでなく、悪化すると眼精疲労や頭痛、肩こりのほか、全身の疲労を引き起こすことがあります。病名は、「調節緊張症」と呼ばれます。「老眼」という言葉がつくと、中高年以降の人にだけ見られる症状?と思われがちですが、調節ができなくなる老眼とは原因が全く異なります。
目のピント合わせは、毛様体筋(もうようたいきん)という目の筋肉が収縮したり弛緩したりして、カメラのレンズと同じような役割をしている水晶体の厚みを調節します。スマホ老眼とは、この毛様体筋が緊張したままになることで、近くにピントが合った状態で元に戻りにくくなり、ピント調節がうまくできなくなるために見られる症状です。