結膜がぶよぶよに腫れている状態を、医学的には「結膜浮腫」と呼びます。結膜に水分がたまり、むくんでいる状態を指す言葉です。
蚊に刺されたりして痒くて皮膚を掻いていると、ぷくっと膨らんできますが、まさにあの状態が結膜で起きているわけです。
結膜は、眼球を覆っている薄い膜です。異物や細菌などが目の内部に入るのを防いだり、涙の層を安定させたりするなど、重要な役割を担っています。結膜浮腫は、炎症で血管から漏れ出た水分がその膜にたまってしまった状態です。浮腫が強いと角膜の上に乗っかってきてとても不安になりますが、結膜と角膜の間にはしっかりとした境界があるので、一緒に角膜に何かが起きてしまうことはありません。