斜視とは、右目と左目の向きが違う方向に向いている状態をいいます。つまり、片目は正面を向いていても、もう片方の目が違う方向を見ている状態のことです。斜視があると、両目からの情報を脳が一つにまとめることが難しくなり、奥行がわかりにくくなったり、物が立体的に見えなくなったり、あるいは物が二つにみえてしまったり、様々な症状を呈します。
「ものを見る」ことで視機能が成長する、8歳くらいまでの子供に斜視があると、視機能の発達も損なわれてしまい、「メガネなどで矯正しても十分な視力が得られない状態(弱視)」になってしまうこともあります。
斜視は日本人の約2%にみられるとされています1)。