「ものもらい」や「めばちこ」は、正式な病名を「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。まぶたの縁や内側に、細菌が感染することによって生じるもので、大きく2種類に分けることができます。
1つは、まつげ周囲の皮脂腺や汗腺に細菌が感染した「外麦粒腫」。もう1つは、脂を出す脂腺(マイボーム腺)に細菌が感染した「内麦粒腫」です。ほとんどの原因菌は、常在菌(普段から人の体に住んでいる細菌)の黄色ブドウ球菌で、この菌は健康な人の髪の毛や皮膚などに存在しており、感染力は強くありません。ただし、目にケガをしたり、病気や疲労などで免疫力が低下したりすると、まつげ周囲の皮脂腺や汗腺に感染し、炎症を引き起こします。