近年、「目をより大きく見せたい」と、カラーコンタクトレンズ(カラコン)を希望する中高生が増えています。初めて装用するコンタクトレンズがカラコンという場合も多く、眼科を受診しないで購入しているケースも珍しくありません。そのため、製品の安全性への知識や正しい使い方を知らないまま装用している場合もあるようです。
人もしくは動物のケガや病気の予防(検査)、診断、治療に用いられるものを医療機器といい、「人体に与えるリスクの程度」によってⅠ~Ⅳのクラスに分類されています。カラコンは目に直接つけて使用するため、間違った使い方をすると、目の健康を損ねてしまう場合があります。そのため、実は、心臓のペースメーカーなどと同じ、「高度管理医療機器」に指定されています。
カラコンは雑貨と誤解されている場合もありますが、通常のコンタクトレンズと同様、高度管理医療機器です。添付文書に従い、正しく使用することが大切です。
カラコン購入時に眼科を受診している割合は?
では実際に、中高生の何割ぐらいが、カラコン購入時に眼科を受診しているのでしょう。全国のカラーコンタクトレンズ(サークルレンズを含む)を使用している12~39歳の女性500人を対象に、インターネットによる調査1)を行いました。その結果、若年層ほど眼科を受診しない割合が高く、中高生の約6割が、眼科医の処方なしにカラコンを購入している実態が明らかになりました。