高校生は中学生より、活動の範囲がさらに広がります。勉強に運動にアクティブに過ごすため、高校生はコンタクトレンズを使い始める人が多い世代と言われています。実際、日本眼科医会が行ったコンタクトレンズ使用状況の全国調査(小学生30,882名、中学生23,610名、高校生40,069名)よると、コンタクトレンズの装用率は、小学生が0.3%、中学生が8.7%、高校生が27.5%と、学年が上がるにつれて増加していることがわかりました 1)。
コンタクトレンズの装用に年齢制限はないため、基本的に高校生はコンタクトレンズを使用することができます。ただし、高校生であっても、正しい取り扱いを遵守せず、定期検査を怠って眼障害を起こす恐れがあると眼科医が判断した場合には、処方してもらえないことがあります 2)。重要なのは、何歳だからということではなく、コンタクトレンズは高度管理医療機器であるという自覚のもとに、正しく使用することができるかどうかです 2)。
高校生は、小学生や中学生とは異なり、さまざまなことを自分で判断することができるようになります。そのため、保護者の同伴が必須でない眼科もありますが、未成年の高校生がコンタクトレンズの装用を希望する場合には、できるだけ保護者も同伴し、子どもと一緒に説明を聞くようにしましょう。
コンタクトレンズ装用者の低年齢化が進む中 1)~3)、眼科医がコンタクトレンズを何歳から処方するかは、「必要があり、適応があれば何歳からでも」という流れに変化しつつあります 2),3)。