水泳や入浴の際に、コンタクトレンズを外すよう指導されたことはありませんか?
なぜコンタクトレンズを装用したままプールで泳いだり、お風呂に入ったりしてはいけないのでしょう。その理由について見ていきましょう
塩素などが目のトラブルを引き起こす可能性がある1),2)
プールの消毒に広く用いられている塩素系消毒剤は、眼障害を引き起こす可能性があるため、塩素で汚染された可能性があるコンタクトレンズを使用していると、目のトラブルを招く可能性があると考えられます。
感染症を引き起こす可能性がある1)〜4)
プールの水やお風呂のお湯には多くの雑菌が含まれているので、コンタクトレンズを装用したまま泳いだりお風呂に入ったりすると、これらの雑菌が目に付着し、感染症にかかる可能性を高めてしまいます。特に、水中には、重症角膜感染症を引き起こす緑膿菌やアカントアメーバなどの環境菌も存在しています。目には涙による自浄作用がありますが、レンズ装用時にはこの自浄作用が弱まり、目の中で雑菌の繁殖が進んでしまう可能性があります。
コンタクトレンズが変形する可能性がある2)
ソフトコンタクトレンズの場合は素材自体に多くの水分が含まれています。水やお湯が目に入ってレンズに付着すると、レンズと水の浸透圧が異なるため、濃度を等しくしようとレンズの水分量が変化し、レンズが変形してしまう可能性があります。変形したソフトコンタクトレンズの装用は、巨大乳頭結膜炎や角膜上皮障害の原因になるため注意が必要です。