ここでは、コンタクトレンズ装用時の頭痛の原因と対策について見ていきます。
レンズの度数が合っていない
度数の合っていないコンタクトレンズを装用していると、ものをよく見るためにピントを調節しようとします。それは疲れを招き、頭痛の原因となることがあります。また、年齢にもよりますが、遠くを見るための度数としては適切でも、長時間の近業をすると疲れてしまうこともあり得ます。目の度数は時間とともに変化することもありますので、現在使用しているレンズの度数や、レンズの種類が、今の自分の目の状態に合っているかどうか、眼科で確認してもらいましょう。
左右のレンズを逆に装用している
毎日コンタクトレンズをつけたり外したりしているうちに、誤って左右を逆に装用してしまうことがあります。左右のレンズの度数が同じでない場合は、上記のレンズの度数が合っていない状態にあてはまり、頭痛につながることがあります。短い期間で交換していく、いわゆる「使い捨て」ソフトコンタクトレンズの場合は、新しいレンズを開封する際に、左右を再確認して装用することが可能ですが、それ以外のタイプのソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズで左右がわからなくなった場合には、眼科で確認を受けるようにしましょう。
装用中の乾燥
コンタクトレンズを装用すると涙の層がレンズで分断されてしまい、レンズ表面にある涙は不安定になりがちです。また、デジタルデバイスを見る・ 車両の運転をする、といった活動も、まばたきの回数が減って目が乾きやすくなる原因になります。さらに、私たちが快適だと感じる空間は湿度が低めであることが多く、それもコンタクトレンズ装用中の乾燥感の原因となり得ます。レンズ表面の涙が乾いてしまうと見え方がぼやけてしまい、頭痛や肩こりなどにつながる可能性があるので注意が必要です。意識的にまばたきをする、人工涙液を使用する、適度な休憩時間を設けて目を休める、部屋の湿度を調整するなど、対策を講じてみましょう。そもそも目そのものがドライアイの場合には、自分でできる対策には限度がありますので、眼科で治療を受けるようにしましょう。また、頭痛には思わぬ病気が隠れていることもあります。「コンタクトレンズ装用時に」頭痛がする、と思っても、コンタクトレンズの装用とは関係がない場合もあり得ますので、やはり一度は眼科で診てもらうと安心です。