UVカットコンタクトレンズとは?紫外線に対して効果はあるの?
作成日:2024/11/13 更新日:2024/11/13
紫外線とは1),2)
紫外線による目への影響1),2)
紫外線による目への影響としては、目が短時間に大量の紫外線を浴びたときにみられる急性障害と、紫外線を浴び続けることによってみられる慢性障害があります。急性障害としては雪目(ゆきめ)などの紫外線角膜炎、慢性障害としては翼状片(よくじょうへん)、白内障などが知られています。
なお、翼状片とは、しろ目(結膜)の組織がくろ目(角膜)の中央に向かって侵入していく病気で、瞳孔近くまで進展すると視力障害をきたします。発症の機序は不明ですが、紫外線などの外的刺激が主な原因と考えられています。
UVカットコンタクトレンズとは
紫外線による目への影響を少なくするには、目に対する紫外線対策が重要です。紫外線防止効果のあるサングラスや眼鏡を適切に使用すると、目の紫外線被爆を最大で90%カットするといわれています1)。しかしながら、目に入ってくる紫外線は正面からだけではありません。サングラスや眼鏡の上方、側方、下方など、さまざまな方向から入ってきます。そこで、目の紫外線対策の1つとして有効なのが、UVカットコンタクトレンズです。
UVカットコンタクトレンズとは、素材に紫外線吸収剤が配合されたコンタクトレンズで、UV-AとUV-Bをカットできるものを指します。
アキュビュー® のコンタクトレンズは全てUVカット機能付き
夏場や晴れた日以外は紫外線対策をしない、という人もいるかもしれませんが、紫外線は季節を問わず、反射したり雲を透過したりして、私たちの肌や目に届いています。また、「帽子と日傘で紫外線対策をしているから、目には紫外線が届いていない」と思っている人もいるかもしれませんが、実際には道路などからの照り返しによって、紫外線を浴びています。さらに、屋内にいる場合も、全く紫外線を浴びていないわけではなく、紫外線カット加工を施していない窓ガラスでは、紫外線が窓ガラスを通過して届いています。
つまり、季節や時刻、天候などによって紫外線の絶対量や日射量に占める割合は変化しますが、紫外線は1年を通して私たちの目に届いているため、季節を問わず、日常的に紫外線対策をしておくことが大切です。
アキュビュー® は、全てのレンズにUVカット*加工が施されており、UV-Bを約97%以上、UV-Aを約81%以上カットします3)。
まとめ
紫外線は季節を問わず、1年中私たちの体に降り注いでいます。目の紫外線対策にはいくつかの方法がありますが、その1つとして紫外線の透過を低減するUVカットコンタクトレンズが挙げられます。視力矯正と一緒に紫外線カットもできるのは一石二鳥ですね。興味のある方は、眼科医に相談してみてください。
*:UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスなどの代わりにはなりません。
<参考資料>
1) 環境省:紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
2) 佐々木 洋:あたらしい眼科 34(5), 673-674, 2017
3) Johnson & Johnson VISION CARE, INC. 社内データ