近視や遠視を矯正するコンタクトレンズは、レンズの中に1つしか度数がありません。しかし、遠近両用コンタクトレンズは、レンズの中に多くの度数があります。遠くを見るための度数(遠用度数)・ 近くを見るための度数(近用度数)があり、その2つの度数を段階的につなぐ形でさらに多くの度数が入っているもの(累進屈折型)もあれば、その2つの度数の間の度数が1つ入っているもの(3重焦点型)もあります。現在、さまざまなデザインの製品がありますが、遠近両用ソフトコンタクトレンズの場合は、レンズの中央に近用度数があるもの(中心近用デザイン)が多いです。
ちなみに、この遠用度数と近用度数の差を加入度数といいます。加入度数が高いほど、手元を見る時のサポートが強いということを意味しています。製品によりますが、加入度数は製品により1種類しかないものから4種類(4段階)あるものまで、こちらもさまざまです。